ラスボスだけでレベル上げ

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「10年後には、我々魔族は、人間たちと全面戦争を挑む」 「ハッッッ!大大魔王様!!!」 「人間も、科学だ魔法だと成長しているがそれは我も同じ。10年、我は、この力が絶頂を迎えるだろう」 オオオ…… 「世界最強の大大魔王様がさらに力を……」 「魔族と人間の具合は6対4といったところだ。それではまだ足りぬ。大切なお前たちを大勢失うのは、我とて辛いのだ」 「うっ……なんと慈悲深い……」 「友人がいないのは、困るのだ。誰も遊んでくれないのはな」 「絶対に我々は勝ちます!生きて!貴方に仕えていきます!」 「フルバリア様ー!侵入者です!」 「侵入者!?なぜそれを許した!?誰だそれは!?」 「に、人間です!たった1人でここを目指してます!」 「なんだとー!?」 「大大魔王の城に1人でだと!?犠牲はどれほどだ!?」 「誰も攻撃は受けていません!城を破壊しながらここを目指しています!」 「ふざけるな!そんな報告よりさっさと処分しろ!」 「とてもじゃないがアイツは速すぎます!壁を破壊しながらここを……」 ドォォン!!! 「おー、ここが1番いい部屋だな。お前が大大魔王か?」 「なっ!?」 「なんだ貴様は……何故ここに」 「俺さ、ラスボスだけでレベル上げしてる者だ。だから、あんたを殺す」 なにぃーーー!!!? 「ラスボスとは……大大魔王様のことを言っているのか!?なんなんだ貴様!」 「……君は……我と交えたいのか……我を倒し世界平和か?」 「はぁぁ?レベル上げに来ただけだっつの。ラスボスだけで経験値稼いでんの」 「なんだお前ー!?」 「タイマン……ということか」 「タイマン張るだろ?雑魚の経験値いらねー」 「いきなりやって来て、我を殺しますと……ここまで非常識な人間は初めてだ」 「魔族の王が道徳語るのか?拒否権はねーよ。逃げないよなあ?殺るぞこら」 「フハハハハハハハ!!!面白過ぎる!しかも貴様鉄の剣ではないかそれは!」 「鉄の剣は安いからちょっとバイトすれば買えるんだよ」 「そんな理由なのー!?」 「大大魔王なら覚悟あんだろ?ガタガタ騒がねーだろ?さ、やるぞ」 「我は……フルバリア・ガーマリン。その名の通り絶対防御のバリアの中なのだ。城を壊せてもこのバリアは無理であろう」 パンッ! 「なにぃーーー!!!?」 「風船かシャボン玉だなあ」 「馬鹿なーーー!!!あり得ないーーー!!!」 「……意味が……分からんが……防御は意味無しか……少し場所を変えよう。どうせなら全力の我と戦いたいだろう?」 「もちろんもちろん。変身しても進化しても覚醒でも待つぞこっちは」 「なんだ……この人間は……」 「お前たちは……だれも加勢するなよ。勝負だ人間。では戦いにふさわしい場所に移ろう」 「ありがとね」 「……ここでなら、外には影響無い」 「変身は?」 「では、最初から全力だ!ウァァァ!!!」 「あの姿は!」 「大大魔王様ですら成るのが初めての……本気の姿!!!」 「ウオオオオオ!!!」 「お願いします」 グギァアア!!! 「え?痛いの?」 「痛みは!生きる喜びだろ!」 「俺はやだー」 「オオオおお!!!!」 …… 「……もう……勝てないな……」 「んー中の中かなー」 「最後に……死ぬ前に話しをしよう……」 「いいよ」 「違う世界から来たのだな……」 「そうそう。色んなラスボスでレベル上げねー」 「レベルは……いくつなんだ……」 「そんな数値あるわけないだろー。経験よ経験」 「けい……けん……」 「経験の質に拘ってんのよ俺は」 「……我と戦うのと……バイト……どっちが大変か……?」 「バイトのが大変だねー。バイト以下の大大魔王ねあんた」 井の中の蛙、井の中の蛙 「井の中の蛙……大海を知らず!ガーッハッハッハ!ぐぁは!!!」 「笑えて死ねたんだからいい人生だったんじゃない?」 「……まだ……まだ我々がぁ!!!」 「人の話し聞いてなかった?ラスボスだけでレベル上げしたいんだよ」 カランッ! 「……!!」 「じゃっあねー」 「……剣を……捨てていった……本当にただの鉄の剣だ………フッ……あいつなら、手刀のが強いだろうに……」 「……どうするんだ……俺たち魔族はこれからどう生きていく……」 「トップに、立つようならアイツが殺しに来るぞ……もうこれからは人間たちと和平を結んで生きていくしか……ないな……」 「……ヴァァァ……」 「いいね、言葉も通じない系。こういうのを求めてたんだよ。俺の名前、ハルク・ルデキアなんでよろしくな。超邪神。いくぞー」 END
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