15年前 初めてだらけのカラオケで

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 (つむ)ぐたびに、我慢ができなくなってくる。  息が苦しくなっていく。  頭が真っ白になっていく。  今すぐにでも泣き崩れてしまいそう。  初めて彼に出会った頃に、戻っていく。  中学3年生のワタシ。  恋に恋することと、周囲に噛みつくことしか知らなかった。  生意気なだけで、芯のない少女だった。  だけど、今は支えてくれるものがある。  歌っていると『生きているんだ』って強くじっかんする。  背後から聞こえるうつくしい音律が、背中をおしてくれる。  でも、もっともっと強いおもいが、胸いっぱいにひろがっている。  うたごえにのせて、せいいっぱいにつたえるんだ。  アナタを、あいしている。
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