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尻軽にも、ヒョイヒョイとついていってしまった。
その後の顛末は、簡単に想像できるだろう。
カラオケボックスに連れていかれて、少し話を盛り上がったタイミングで、キスをされた。
しかも、モーレツなディープキス。
舌を絡ませるどころか、歯の裏まで舐めまわされた。
その時のワタシには刺激的すぎた。
鼻血が出てしまう程に。
そして呆然として、抵抗できないでいると、さらにその先へと進んでいった。
終わった後。
「ねえ、これでワタシ達、恋人、ですよね?」
「……え?」
ワタシの問いに、彼は素っ頓狂な声を上げた。
『何を言ってるんだ』とか『正気かコイツ』とか、彼の顔にはっきりと書いてあった。
その瞬間、ワタシはポロポロと泣き始めた。
すると、彼はバツが悪そうに頭を掻きながら
「わかったよ。付き合えばいいんだろ」
と言ってくれた。
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