15年前 初めてだらけのカラオケで

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 尻軽にも、ヒョイヒョイとついていってしまった。   その後の顛末は、簡単に想像できるだろう。  カラオケボックスに連れていかれて、少し話を盛り上がったタイミングで、キスをされた。  しかも、モーレツなディープキス。  舌を絡ませるどころか、歯の裏まで舐めまわされた。  その時のワタシには刺激的すぎた。  鼻血が出てしまう程に。  そして呆然として、抵抗できないでいると、さらにその先へと進んでいった。  終わった後。 「ねえ、これでワタシ達、恋人、ですよね?」 「……え?」  ワタシの問いに、彼は素っ頓狂な声を上げた。  『何を言ってるんだ』とか『正気かコイツ』とか、彼の顔にはっきりと書いてあった。  その瞬間、ワタシはポロポロと泣き始めた。  すると、彼はバツが悪そうに頭を掻きながら 「わかったよ。付き合えばいいんだろ」  と言ってくれた。
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