僕の股間の伸び～るスティック

　それからは、学校と家を往復する灰色の生活がはじまった。

　しかしある日、友達なし（なくした）、彼女なし、陰キャ（アニメオタクではない）、勉強もできないというゴミのような人生を歩んでいた僕に劇的な出来事が起こる。

「ぶっ殺されてぇのかぁあああ！！！！」
　拳銃を振り回しながら、覆面をかぶった男が怒鳴る。『ぎゃー』とか『わー』とか、すすり泣く声が聞こえる。

　キャッシュカードが使えなくなったから再発行しようと銀行に行ったら、銀行強盗に出くわした。

「両手を頭に置いて座れぇえええ！！！　動いたら殺すからなぁああ！！！！」

　両手を頭の後ろにやり、胡坐をかいて座る。周りを見渡すと、皆不安そうな顔をしていた。殺されるかもしれないもんな。皆不安よな、伸也動きます。

　強盗が銀行の受付の女の人のこめかみに銃を突き付けて、札束を鞄に詰めさせている。こちらの位置は、強盗のほぼ真後ろだ。よし、ち●ぽを出すぞ……！