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学校が終わり、自転車をキコキコ漕いで家にたどり着いた。玄関のチャイムを押すと、しばらくして『は~い』とめんどくさそうな姉の声がして玄関扉の鍵が開いた。
ドアを開けて家に入り靴を脱ぐと、
「死ね!」
姉を殴った。
「いででででで!!! 伸びる伸びる!!!!」
十秒後。僕は姉に、右腕を十字固めにされていた。
「ギブギブギブ!!!」
「分かったら、あたしに逆らうんじゃねーぞ」
「うんうん分かった分かったから!!!」
姉は僕を解放すると、二階に上がっていった。
痺れた右腕をさする。僕は中学一年生、姉は大学一年生(一年浪人しているけど)。体格に差がありすぎる。姉の暴挙に対して反逆を起こしても、いつも負けてばかりだ。
僕にもっと力があれば……!
『力が欲しいか?』
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