僕の股間の伸び~るスティック

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「はぁ?」  猫ミームの例の猫みたいな顔になった。いやだって、はぁ? としか言いようがない。 「いや、だから。お前がここから、ち●ぽを伸ばしてあの女のスカートをめくって」 「いや手順がどうこう言ってるわけじゃなくて、そんな犯罪的なのできないだろ普通!!!」  プレイが終わったのか、うるさくしたこちらに気づいて女の人が振り返る。 「あー馬鹿!」 「いてっ」  竹ちゃんの友達の一人が僕を小突く。女の人は僕たちに興味をなくし、歩いてどこかに行った。  竹ちゃんとその友達五人がこちらを冷たい目で睨む。 「お前、ほんっと馬鹿」 「はーつっかえ」 「あほしね」  文句を言い残して五人が去っていった。最後に竹ちゃんが 「だからお前、童貞なんだよ」 「はぁ~!? お前も童貞だろ!」  どいつもこいつも馬鹿にしやがって。一人ぽつんと、うるさいゲーセンにとり残される。『コインを入れてね!』の軽快な声に腹が立って、UFOキャッチャーのアクリルケースを無性に殴りたくなった。
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