円香の師匠

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「私はその師匠に人生を救われたのよ。彼がいなかったら私は今もどん底の底辺にいたわ!」 と円香はナリ坊に言う。 「そうなんだね。貴女はどんな生活してたの?」 とナリ坊。 「辛かったわ…学校でいじめられたり悪い男に捕まったりね。でもでも、師匠が私の全てを変えてくれたの!そしてそして、その人の更に上の人がいて毎回セミナーを開いてくれているの!」 「セミナー?」 「そう!誰もが簡単に稼ぐ事が出来たりチイチイ以上の人気者になれる話よ!貴女だから誘ったの!」 「そんなに私に隠された能力が?」 「そうよ!貴女は実はとても優れた人物!誰の目にも止まらないままで人生終わっても良いの?」 ナリ坊はこうした円香の必死の力説に突き動かされていく。 (そうなんだ私は本当はとても優れた人物だからだから円香さんは誘ってくれたんだこのままじゃ駄目だチイチイにもちゃんと認められる女の子にならなきゃ!) そしてそしてナリ坊は徳島市民体育館に導かれた。 「ここに貴女の師匠が?」 「そうよとっても優れた人なの、とりあえず上がって上がって!」 ナリ坊は導かれるままにその広い会場に足を踏み入れる。
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