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マドレーがトゥプラクでどれほど力を持つか。トゥプラクと各オアシス都市との関係性はどう変わるのか。メティンはどう動いていくのか。
これらを知るために一番いい場所は王宮だ。
“取るに足らない小娘”ザフィーラの前では誰もが油断して素の表情を見せるかもしれない。例え住まいが敷地の外れになろうとも、このまま王宮に残っているべきだとザフィーラは判断した。
「お姉様を失ってしまったのは私が何も知らなかったせいよ。私が、愚かで小さな娘だったせい。……だからこれから私は、たくさんのことを学ぶの」
ザフィーラの言葉を聞いたベルナは何か思うことがあったのだろう。視線を下げて、小さくうなずき、だけれども少し腑に落ちないような顔をして再び尋ねてくる。
「……メティン様の奥方になっても、ですか?」
「それは絶対にお断りだから、回避する方法を全力で探すわ」
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