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紫蘭の真摯さに感謝すると同時に、過剰な対応に困惑する。
まゆりの様子にほっとしたのか、再びまゆりを椅子に座らせて「勝手しますよ」と自分でお茶を取りに行った。
注いでから再び戻って、まゆりの対面に座った。
紫蘭はまだ倉庫に直していなかった水晶を転がす。落ち着くとだんだんと恥ずかしくなってきたのでまゆりは自身の髪をいじる。
無言も気まずいと思ったので、まゆりは紫蘭に質問した。
「誰か亡くなったことでも?」
あそこまでだと聞きたくもなる。
仕方ないとまゆりは自分を正当化しながら問う。
「貴女と似ている人を思い出してしまって……随分昔のことだ。貴女が気にすることじゃない。また会えたから……」
「よかったら、その人の聞かせていただきたいです」
「……そうだな。あの人は俺の主治医みたいなもので……出会いはそこからだろうか」
「へえ、なんだかいいですね」
そうはいってもあまり話してくれない。
まゆりと似ている人だと言っていた。
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