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日本橋に着くと、
「手配書の絵葉書は、ありますか」
とひゐろはたずねた。
すると手配書の絵葉書を見せてくれるものの、斎藤の手配書の絵葉書を出してくれるところなどなかった。相変わらず、真相は闇の中であった。
自宅に帰ると、
「……ごめんください」
という声が玄関から聞こえた。扉を開けると、そこには花代が立っていた。
「ちょっといい?」
「もちろんです。どうぞお上がりください」
とひゐろは伝えた。
「……斎藤さんのことがわかったわ」
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