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そこに近所の女性たちが集まり、朝夕野菜や魚を洗いながら世間話をしているが、おおよそ人の悪口と自慢話であった。
今日は四人の女性が集まって互いに夫の愚痴を話していたが、一人の女がひゐろを一瞥した。その女が他の三人に小声で話しかけた後、他の三人もじろりとひゐろを見た。そして魚や野菜を持って去っていった。
ひゐろは四人の態度に不快感を覚え、縁側の窓を閉めて立ち去った。近所の女性たちは私に対し、何か言いたいことでもあるのだろうかと。
さらにひゐろが悩まされていたのが、最近のオートガールの客のことであった。
運転中にひゐろの膝の上に手を乗せて脚を撫でたり、見送りの際に接吻を強要したりするなど、ひゐろの手には負えない客が続いていた。それを無下に断ると立腹し、「二度とオートガールを利用しない!」と言われてしまうことであった。
今日はそれを口入れ屋の事務員に話すと、
「最近の初子さん、ずいぶん艶っぽくなったからね。男が放っておかなくなったんだよ」
と笑われた。
泣き面に蜂とは、こういうことを指すのかとひゐろは思った。
今日四時間ほど口入れ屋で待っているが、お客さんが一向にやってこない。
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