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 その頃、朴恵和はパソコンを使ってE G のホームページに接続した。ピョンヤンのE G 事務所とメールでやり取りした。   恵和は、ピョンヤンのE G スタッフと面会の約束をした。恵和は、できるだけ早くこの国から逃走したかった。身の回りの物をスーツケースに詰めた。  たぶん三時間もあれば元山からピョンヤンまで行ける。兵舎にいても落ち着けない。 訓練所に行かなければ破壊工作部隊の隊員が、様子を見にくるだろう。  訓練を休む理由を聞かれる。  恵和は、スーツケースを持ち部屋を出た。駐車場に行きリモコン-キーで車のドアを開けた。後部座席にスーツケースを載せ、運転席に座った。エンジンは、快調な音を出した。
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