固い絆 下

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　壁に嵌め込まれた全身を映す鏡に恵和が映っていた。中肉中背の体格である。整形手術を繰り返した。まさに美形である。恵和が歩けば、男女問わずに彼女の美しさに目を惹き付けられる。

　恵和は、しばらくスーツケースを見ていた。何か不満そう。部屋を出てエレベーターで一階に降り商店街を見て歩いた。やがて、バッグ屋に入った。

　やや大きめのリュックサックを買った。黒の大容量の防水のリュックサックだ。
部屋に帰り、スーツケースの物をリュックサックに収納した。ポケットが十個付いており、区別できた。