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恵和は、大きため息をついた。不快な気分を変えるため部屋を出て、ホテルの飲食店を見て歩いた。高級な店ばかりで、食事する気になれなかった。
ホテルの外に出ても似たようなものだ。ピョンヤンは、特権階級や観光客のために造られた。庶民が食事するような店は、ここには無い。
恵和は、夕食を済ませたかった。適当に店に入った。店内は調理場と客席の間に通路があった。通路の表面は木製の板が張ってあった。
テーブルも椅子も木製で造られていた。石造りと違う。なんとなくぬくもりを感じた。恵和は、二人掛けテーブルに座った。
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