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妹が去り、冷静になった私は直ぐにタイツを脱いだ。そしてびろびろに伸びたそいつを部屋の隅に放り投げ、ドサリとソファに倒れ込んだ。
しばらくすると、部屋の隅で奇妙な物音がした。その音はズルッズルッと私の方に向かってくる。疲労困憊の私はため息をつき、何事かと音のする方を見た。
——黒タイツの様子がおかしい……。
「う、動いている……? というか、自ら伸びている!!」
部屋の隅に投げ捨てられたソレは、まるで自我を持った生き物のように、ズルズルと伸び、自らのテリトリーを広げていた!
「うわぁぁぁ! こっちにくるなぁぁぁ!!!」
それが、あの日私の覚えている最後の記憶だった。
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