潮風

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「あたしも遊びに行く」  颯とあまねはにっこり微笑んだ。  二人は浜をゆっくり歩く。  波の音がする。  二人の足が追っかけるように足跡を残す。 「また遊びに来てね」 「もちろん!」 「電話もラインも」 「うん」  あまねちゃんは弾けるような笑顔を見せた。  颯が来てくれたことがよほど嬉しかったのだろう。  夕焼けが二人の頬を赤く染める。  颯は、笑顔を振りまくあまねの支えになりたいと心から強く思った。                                                                                       おわり
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