2人が本棚に入れています
本棚に追加
「こんにちはあ!」
聞き覚えのある声に耳を疑いながら振り向くと、一週間前に成仏したはずのユウタ君がそこにいた。テーブルの上に正座して、俺に笑顔を向けている。
俺は用意していたカップ麺の袋を取り落とした。
「え、なんで」
「酒木さんの描く漫画を読みたくなって、また幽霊として戻って来ちゃいました!」
「マジか」
思わず、ぷっと吹き出す。本当に……いい友人だ。
「それじゃあ今描いてる漫画のネームでも見てくれよ」
「喜んで!」
こうして、俺の新生活が始まった。幽霊の友人との、心踊る毎日が。
最初のコメントを投稿しよう!