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独立したときは一度目の引っ越しだったのだ。
彼には恋人ができそうなことになった。次の引っ越しは大学で一緒だった彼女との住処
に引っ越すことができたらいいなとたつひこは一人で機嫌よく食事して、寛太を寝かしつ
けることにしたが猫は夜目覚めていることは多かった。彼は勝手に寝てしまった。
たつひこは二十五歳であった。大学二回生の時に大学を中退して就職したのだ。その工場では彼はそんなにきつい仕事はしなかったが楽ではなかった。彼は正社員であった。
「君と結婚したいな」彼は告白した。
「勝手にしたら」と彼女に言われてしまった。
「酷い」と彼は言ったが当たり前だ、という気持ちはあった。
「私には彼氏がいるの」彼女は言った。
「当たり前かな」
「当たり前ではないけど」彼女はせせら笑った。
結局恋した彼女にふられたのであった。彼女とは別れてそれでも恋することは素晴らしいと彼は感動していた。
彼はまた市内のアパートに引っ越すことにした。
それから彼は仕事に集中していたので恋する気にはならなかった。女なんてどうでもいいと彼は恋されても無視していた。
次の年になった。
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