近くて遠い君

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また『わーーーーーー!!』っと歓声が上がった。 「2人なら最高のBL作れるぞー!」 「やばい!同人誌を漫画部に描いてもらうよう頼まなくちゃ!」 「現生徒会長と元生徒会長の組み合わせとか最高じゃん!」 「悠斗先輩がんばってー!」 もう、断れるような雰囲気では無かった。 「あ、わかりました……頑張ります…」 何とかそう笑顔で返事したけれど。 どうしよう、嬉しいけど……すごく気まずい。 それからは、当日まで準備を進める。 その中で、僕は幸也と嫌でも沢山接することになり、役柄すごく近くに寄ることもあって。 胸がドキドキするのと同時に、幸也の何事にも全力で取り組む熱心さや情熱を改めて感じた。 また、彼の存在が僕の心を暖かく包んでいることに気づいた。 そして、やっぱり僕は気がついてしまったんだ。 (僕は……やっぱり幸也が好きだ。大好きだ……) 彼に対する想いを再確認し、いつしか彼との未来を願うようになっていった。
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