◇◇月城一颯◇◇ 覚醒

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そこに小学校のクラスメイトという情報が追加された。今はクラスメイトだったと信じられるのだ。 村上くんはわたしをベッドに座らせると、通勤用のリュックから、コンビニのおにぎりやパンをいくつも取り出し始めた。 コーヒーもあるし、なぜかワンカップの日本酒まであった。 「俺もちょっと疲れたわ。ここにあぐらかいていい?」  ベッドの上を指差す。 「いいよ」  わたしもくたびれすぎて壁にもたれかかりたくなり、ベッドに乗った。 ぺたんこ座りをして背を壁に預ける。 村上くんはわたしの正面であぐらをかき、二人の間にさっきリュックから出した食料と飲み物を並べた。 「食おう。少しは体力が戻るよ」 「ありがとう」 わたしは一番初めにワンカップの日本酒に手を出した。 その手首を村上くんに掴まれる。 「ま、待て! 飲んでいいから、まずパンかおにぎり、二個は食べよう」
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