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そんな娘を二人も引き取って育てる事が、どんなに大変なことか想像に難くない。
叔父さんの役に立ちたい。
ずっとそればかりを意識して暮らしてきた。
そして、今回、叔父さんの意に添えなかったことで、二葉を救うこともできなくなってしまった。
ただ意に添えなくて、心の底から良かったと思っている。助かった。わたしは犯罪行為に手を染めずに済んだのだ。
「月城、これ何?」
ベッドの上に放り出された青い書籍調のノートを見て村上くんが問う。
「たぶん、日記帳」
「やっぱそうか。普通のノートじゃないもんな。本みたい。それを読めば当時のこと、一気に思い出すかもな。つけててよかったな」
「うん。これ、一番下にあってちょっと見えただけなのに、すごく……なんていうか、惹きつけられたの」
「思い入れが強かったんだろ」
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