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「二つ目な? 今後の方針が決まるまで、絶対に叔父さんには近づかない。なんか理由をつけて会うのを阻止してほしい」
「それは、そうするよ。自分でも考えたいもん」
「会社が借り上げて社宅にしているマンションがいくつかある。空いてるとこにすぐ引っ越そう。連絡断っても家は知れちゃってるんだろ? 待ち伏せされたらどうにもできない」
「わかった」
「約束な?」
俺は月城の目の前に、自分の小指を立てて突き出した。
「えっ……」
「ほら、約束、できるだろ?」
俺はテーブルの上に乗っていた月城の右手の小指に自分のそれを絡めて、持ち上げた。
「指切り、げんまんーー」
そこで月城の表情が、今日一、ほころんだ。照れた口調で大きく首を傾げる。
「ねえ村上くん。覚えてる? 小学生の時、同じ事、したことあるんだよ。わたしたち」
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