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これからもずっと一緒にいて、自分が二葉の療養プログラムのお金も出そうとしているように感じたのは、わたしの都合のいい思い込み?
今、その試算を渡してきて、できるだけ品川から慰謝料を取った方がいい、とアドバイスをする。
まるで、自分はもうそれに関わらないと突き離されたような気がする。
気がする……じゃなくて、たぶん、そうなのだ。
どうして?
あの日、あれだけ情熱的にわたしを求めたのに、冷静になったら、やっぱりそこまでの気持ちじゃなかったと判断したんだろうか。
日増しに募るわたしの想いとは反比例?
とうにゲートの向こうに消えてしまった愛おしい背中を思い、気づけば溢れていた涙をそっと拭う。
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