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「そうそう、二人とも来週のボーリング大会、出席でいいんだよね? 歓迎される側も強制じゃないから」
「大丈夫です。楽しみにしてます」
赤堀さんが即答する。
「月城さん?」
「あ……はい。もちろん出席します。わたしも楽しみにしてます。歓迎会、ありがとうございます」
一呼吸遅れて月城が答えた。
「景品でるから楽しみにしててね」
俺は二人に笑いかけると、ガラス張りの副社長室に向かった。
デジタル統括本部のアプリ・広告セクター全体で、月城と赤堀さんの歓迎ボーリング大会をする。
もう一人は枝川がトップを務めている情報セクターに配属になったから、そっちで歓迎会をするはずだ。
Canalsは創業当時、みんなが大学三年の二十歳、二十一歳だった。
あれから六年たち、キャリア採用で三十代も増えてきたとはいえ、まだまだ二十代後半がボリュームゾーンで、イベントごとになると学生気分で楽しんでくれていると思う。
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