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いくらなんでもいき過ぎじゃない? と疑問で眉間に皺が寄ってしまう。
その割に女子の帰宅時間の心配をするところは、しっかりと経営側だ。
大型スクリーンを使い、目の前で今後の事業展開やその心構えについて説明をしている村上健司。
彼を見ていると、ついつい不思議な感覚に陥ってしまう。流されそうになる自分が嫌だ。
Canalsは対外的な約束の予定が入っていない場合、社員の服装は自由だった。それは副社長でも変わりはない。
今、村上健司は白のトレーナーに黒のテーパードパンツというラフな格好で、スクリーンの前に立っている。
同じイケメンでも甘さを残す顔立ちの一ノ瀬社長と違い、村上健司は、雄々しい印象で野生のピューマを連想させる。
スポーツをやり続けているだけあって、それをアピールする服装ではないのに、立ち姿で体脂肪率の低さがわかる。
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