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「俺んち来いよ。ナツんちも枝川んちも、家族や彼女に悪いからさ。こんな夜中じゃさ」
「俺、自分ちの車で来たぞ。夜中なら駐禁されないと思って」
「なるほどな」
だからナツはそんなに薄着なのか。
「緊急の時のためにビルの駐車場、月極で借りといた方がいいかなー」
そんな事を話し合いながら、俺たちは周りがガラス張りの廊下を歩きながら、ナツの車に向かった。
これから作戦会議だ。
俺のマンションに着くと、ナツは来客者用の駐車スペースに車を停めた。
乗っているのは相変わらずランクルだ。
親に買ってもらった初代は弟のものになったらしいけど、結局自分で買ってもランクルだ。
話が話だから酒じゃなく、コーヒーにする。
「何がいい?」
「あ、それだよな。じゃ、カプチーノ」
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