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すると どういうことだろう。
「落としましたよ」
と警察官はお菓子の袋を差し出してくれた。友人たちも顔見知りのようで
「あ、さっきのおまわりさん。さっきは 道教えてもらってありがとう」
とお礼を言っている。事情を聞くと一足先に恋が丘ヒルズについた友人たちが好美の留守を知った。
そこで探しに出たまでは良かったが、知らない場所なので道に迷って、巡回していた警察官に訪ねたそうだ。そこでの帰り道に、ぼんやり突っ立っている 私を見て、もしかしたら探している子かと思い、声をかけたとの話だった。
みんなでアパートに帰り、今日の疑問を打ち明けると友人に死ぬほど笑われた。
「考えすぎだよ。恋人しかいない?
たまたまだって。ほら、道歩いてジュースも買ったけど普通に1人で歩いてる人いたよ」
「疲れたまってた?異世界じゃないんだから
『パートナーが見つからないと強制的に死ぬから辺境に住む公爵で手を打ちました』って世界は愛されるから 成り立つんだよ。
恋愛は最高難易度の試合みたいだし。
愛がなかったら カウンターパンチ もらって 振られるか、こっちがボコボコに振るかどちらかよ。
もう結婚ってさ、秒で籍入れて恋愛して幸せになるってのが、ある意味最高かも」
と言って彼氏と別れたことを告白してくれた。
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