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固唾を、呑み込みつつ…
社長室のドアをノックする。
"コンコンコン…"
わたし
竜宮 七海
(りゅうぐうななみ)
「面接で来ました
竜宮 七海と申します。」
ドアの向こうから、入ってくるよう声が聞こえ
わたしは深呼吸してから、ドアを開けた。
すると、そこには…
テーブルをはさんだ奥に
社長が座っていたんだけど、威圧感がすごい…
わたし
竜宮 七海
(りゅうぐうななみ)
「ぇと…よ、よろしくお願いしますっ」
45℃のお辞儀をして、顔をあげる…
代表取締役兼オーナー社長
浦ノ島 海霧
(うらのしまかいむ)
「まあ、座れ…」
わたしは軽くお辞儀したあと
目の前の椅子にそっと座った。
わたし
竜宮 七海
(りゅうぐうななみ)
「…」
なんて、冷徹な瞳なんだろう
背筋が自然と伸びる…
代表取締役兼オーナー社長
浦ノ島 海霧
(うらのしまかいむ)
「…君の下着の色は…」
し、下着の色…?
わたし
竜宮 七海
(りゅうぐうななみ)
「ぇ、し、下着ですか…?」
社長は、大股で座り直し
尚も貫くような瞳で見つめてくる…<汗
代表取締役兼オーナー社長
浦ノ島 海霧
(うらのしまかいむ)
「うちの下着を愛用してくれているのだろう?
だから…何色が好きなんだと聞いている。」
ぁ、そ…そういう意味ね…
わたし
竜宮 七海
(りゅうぐうななみ)
「はい!ぁの…し、白が好きです!」
浦ノ島社長は一瞬だけ、目を細めた。
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