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あっという間に衣服を脱ぎ捨てた穂高さんは、昂ったものを私のアソコにあてがう。熱くて硬いそれは、入る場所を探すように上下にぬるりと移動した。
「あっ、あっ、穂高さっ……ああんっ」
「莉子、挿れるよ」
ギチギチとこじ開けられる感覚に、穂高さんを求めて両手が彷徨う。触れた両腕はほどよく筋肉がつき逞しく、しっとりと汗をはらんでいる。
「動いても大丈夫?」
「うん、動いて」
腰が打ち付けられるたび、ぴちょんと卑猥な音が響く。どれだけ濡れたら気が済むのだろう。私のアソコは枯れることを知らない泉のように、穂高さんのモノにまとわりつく。
気持ちがいい。
もっとしてほしい。
ずっと繋がっていたい。
こんな風に思えるのが不思議。
嫌だなって、気になることがひとつもない。それどころか、もっともっとと欲張りになる。全身で穂高さんを求めている。
「あんっ、あっ、あっ、穂高さ……ん……ああっ」
「くっ、莉子、締めすぎ。もう、やばい」
苦しげな表情の穂高さんは腰を打ち付けながら、甘くて蕩けるようなキスをくれる。
「あふっ、やんっ、だめっ、……あっああっ」
「俺ももう限界。イクよ――」
「ひゃあぁぁんっ」
ガクガクと震える身体で穂高さんにしがみつく。ぎゅうっと抱きしめられたまま、私たちは果てた。
何も考えられない。頭が真っ白。
だけどただひとつだけ――。
なんて幸せで満たされる時間だったのだろう。
「愛してるよ、莉子」
耳もとで囁かれる特別な言葉。
私も、今すぐ彼に言いたい。
「愛しています、穂高さん」
果てた余韻に浸りながら、また何度もキスを交わす。ぴっとりと彼の胸に身を寄せると、ふんわりちょうどいい強さで抱きしめてくれる。それが嬉しくて嬉しくてたまらない。
そうか、泣くときだけじゃなくて愛おしいときも、穂高さんの胸の中にいていいんだ。
心も体も繋がって、私は人を愛することの尊さを知ったのだった。
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