旅する猫の

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「やあやあ、猫さん。旅の調子はどうだい?」 「最高さ」  優雅に歌ってやると、犬は首を傾げる。 「おやおや猫さん。あんまり調子はよくないようだよ? それならばこの子を連れていきなよ」  そうして現れたのは魚。 「おっ、いいねー」  猫はパタパタしてる魚のしっぽをつかんで明るく歌う。心が弾むと歌も弾む。ついでに魚も弾んでる。 「仲間ができてよかったね、じゃあね」  犬が去っていった。魚はパタつく。 「食べられるよ、助けてー!」
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