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「……ここは何処かしら?」
急に賑やかなところに出てきて王女はオロオロしている。
「よぉ、お前みない顔だな?
ちょっと俺らとゲームしないか?」
オロオロしている王女の前に明らかにガラの悪い男二人がニヤニヤ笑いながら近づいてきた。
「ゲーム?」
意味のわからない王女は首を傾げた。
「そうそう。
へへ。
いて!」
絡んできた男の一人が剣の柄でどつかれる。
「こら!
見境なくからむな!」
そこには剣を掲げ威嚇する女性がいた。
背が高く赤い髪はシニヨンにしている。
顔には目だけ隠れる仮面をつけている。
「げっ、退散だ!」
女性の顔を見た二人はびびって颯爽と立ち去った。
「大丈夫?
アイツらごろつきだから気をつけてね」
剣をしまいながら女性は王女に気遣う。
「ありがとうございます。
(誰かに似ているような……)」
お礼を言いながら王女は女性をマジマジと見ている。
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