☆ギルドに行こう。

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「んだよ。 ……って、貴女はギルドマスター!」 女性の顔を見て男は驚き、思わず一歩後退してしまった。 「気付くの遅いわよ」 女性……ギルドマスターは深いため息をついた。 「ギルドマスター?」 意味がわからず王女は聞き返す。 「ギルドの頂点に立つ人だよ。 てか、その格好で来たのか?」 男は改めて王女の格好を見てドキッとした。 自分で服をわたしたことを少し後悔した。 「僕はこの格好がいいんです」 そう言って王女は自分の服の裾を引っ張った。 「なんだ、仕事探すのか?」 受付に向かおうとする王女を男はひき止めた。 「身寄りがない僕は働かないと生きる術がありませんから……。 (ホントは情報収集のためなんて言えないわよ)」 気難しい顔をして王女は答える。
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