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「(ぼけてるのか?
天然か?
もしかして狙ってるのか?)」
男も暫し考えたが特に何も突っ込まないようだ。
「ジャングルじゃなくて、ジャンルです」
いてもたってもいられなくなった受付の男は思わず突っ込んでしまった。
「得意分野を書いたらいいぜ」
きょとんとしている王女に男は助言する。
「得意分野……」
暫し悩んだ後、王女は書類に書き込む。
「魔法全般?
珍しいな」
王女の書類を覗き込み男は驚いている。
「そうですか?」
王女は不思議そうに首を傾げる。
「攻撃魔法、回復魔法、補助魔法、どれかに特化してる奴等ばかりなのに、珍しいな」
腕組みをして男は王女を見ている。
「……………」
男の言葉に王女は困惑する。
「わりぃ。
俺もおいとまするわ。
いると書き辛そうだしな」
そう言って男は王女に背を向けた。
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