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「あ」
男は何か思い出したのか手をポンと叩いた。
「何です?」
書類を提出しながら王女は男を見た。
「登録終わったら装備貰えるんじゃないか?」
男はさっきギルドマスターが「仕事をするには丸裸すぎ」と言ったのを思い出していた。
「初心者装備の話ですか?」
スルーされないようにと受付の男は話に入ってくる。
「そこに宝箱あるだろ?
あれから受け取れるんだ」
キラキラに光るいかにも『宝箱です』という雰囲気満載の箱を男は指差した。
「へぇ!」
宝箱を見て王女は目を輝かせた、
「こほん。
私の仕事とらないで頂けます?」
やはりスルーされてしまった受付の男は咳払いをして注意を引き付ける。
「わりぃな」
相変わらず受付の男に平謝りする男。
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