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「そうなんですね」
ふむふむと頷きながら王女は話を聞いている。
かなり興味津々のようだ。
「例えば俺がこれを開けようとする。
ムギギ!
見ての通りびくともしない」
実践してみせる男。
ムキムキの男が渾身の力を込めるが宝箱はうんともすんとも言わない。
「特殊な魔法がかけてあります。
どんな馬鹿力でも開きません。
そして出てくる装備は不思議とその方に合った物が出てきます。
これもまた大魔導師様のお力です」
チラッと男を見て受付の男は説明する。
「大魔導師様?」
受付の男の言葉に王女は首を傾げた。
「該当するのは王様しかいないだろ?
この国を統治する大魔導師がわざわざこのギルド限定で作ったんだ。
これがあるから多方面から登録者が来るんだ」
受付の男の言葉に補足するように男は言う。
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