☆伝説の祠

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「なぁ、知ってるか? 伝説の祠の話」 困った顔をしている王女を見て男は急に話し出す。 「祠!?」 男の言葉に王女は思わず声が大きくなる。 「まぁ、これはあくまでも冒険者の間で言われてる話だが……。 どんな願いもたった1つだけ叶えてくれるらしい」 驚いている王女に男は説明する。 「どんな願いも……ですか? (そんな都合がいい事あるのかしら……)」 王女は男の言葉に疑問を抱く。 「ああ。 けど、その祠は何処にあるかわからない。 祠で願いを叶えた者もいないらしい。 だからこれは誰かのでっち上げ……夢物語じゃないかと言われてるんだ」 王女の顔を見ながら男は話を続ける。 その横で受付の男が『説明役をとらないで』と言わんばかりガン見している。 「そうなんですね」 受付の男の視線を気にしつつ王女は話を聞いている。
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