3人が本棚に入れています
本棚に追加
/47ページ
「あ、はい!
僕はエイトです。
ごんべいは仮だと言ったじゃないですか。
職業は魔導師です。
一応、魔法全般使えます。
訳ありでこの地に来ました。
あとは……」
ディナトの都合のいい聞き間違えを利用した王女……もとい、魔導師・エイト。
エイトは言葉に詰まる。
「無理に言わなくても大丈夫。
これからお互い知ればいい。
な?
(名前も間違いなく偽名だろうしな)」
エイトの偽名に完全に気づいているディナトであったが特に突っ込まなかった。
「はい!」
ディナトの優しさにエイトは胸が熱くなった。
ぐぅ~
感動している最中、エイトのお腹が鳴った。
「あっ……」
感動のシーンを台無しにしてしまいエイトは赤面した。
「その前に飯だな。
なんにも食ってないからな。
ここの旨いぜ」
エイトのお腹の音を気にする事なく、ディナトは明るく振る舞う。
最初のコメントを投稿しよう!