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「どこにでもいるでしょ?」
エイトはディナトの反応に対し眉間にシワを寄せている。
「いない、いない!」
右手を左右に動かしディナトは否定する。
「え?」
ディナトに否定されエイトは驚いている。
「エイト、君は何処の金持ちの子なんだよ?
金持ちマウントとりやがって……」
ディナトはバクバクと食べ物を口に放り込む。
「すみません。
僕、そんなつもりじゃ……」
ディナトを見てエイトは申し訳なさそうにしている。
「だろうな。
金持ちは世間からズレてるからな」
嫌み混じりにディナトは言う。
「それは偏見です。
(まずったわね)」
少しムッとしたエイトは言い返す。
「わりぃ、わりぃ。
(とんでもねぇ、ボンボンだな)」
ディナトは棒読みで謝る。
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