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「あの、これから僕らはどうしたらいいのでしょうか?」
話を切り替えるかのようにエイトは話し出す。
「ん~。
1つ案があるんだが……」
口をぬぐいながらディナトは言う。
「ホントですか!」
ディナトの言葉にエイトは歓喜をあげる。
「あまり気乗りしなくてね……」
ディナトは面倒臭そうに頭をかいた。
「でも他に案がないんですよ。
ここで詰むよりはマシです」
目をギラギラと輝かせながらエイトは言う。
「強引なお坊っちゃまだな」
エイトの目力にディナトは負けそうになるのをぐっと堪えた。
「す、すみません」
ハッと我に返りエイトは冷静になる。
「エイトがそこまで言うなら。
後悔しても俺は知らないからな」
ディナトは大きなため息をついた。
「後悔ですか?」
気乗りしないディナトをエイトは少し心配そうに見ている。
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