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「………ここは?」
王女は見知らぬ家のベッドで目を覚ました。
「………………」
見知らぬ男が王女を覗き込んでいる。
「きゃっ!」
バッチリ目が合った王女は慌てて飛び起きた。
「あ、気づいたか?
生きてて良かったな」
あわてふためく王女なんかお構いなしに男はにっこり笑った。
長身で筋肉質、切れ長の瞳「助けて下さったんですね。
ありがとうございます」
男の言葉で王女は助けられた事を知った。
「森で赤い光に包まれて倒れてるたから担いできたんだ。
暖かいオーラのような光だったな」
男は不思議そうに話す。
「暖かいオーラ……。
(お父様の魔力だわ、きっと……)」
王に魔法をかけられた時の感覚を王女は思い出していた。
「で、介抱してたのさ。
し、したごころはないからな!
(少しあったけどな)」
心なしか男は焦っているようだ。
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