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「アホか。んな、根性のないやつと一緒にするな。まあ、喫煙に成功したのは」 「したのは?」 なぜか 勿体ぶるように 意味深げな顔をするから 気になって主任の言葉をオウム返しする。 「蜜羽の愛の力、かな?」 「っ」 どこまでが本気で どこまでがウソなのか いつも笑顔を浮かべて 本音を隠している主任は正直わかりにくい。 でも 私のことを本気で 考えてくれていることだけはわかる。 「主任……」 「ん?」 「私、もしかしたらまた1人で悩んで暴走してしまうかもしれません。それでも、主任のことが好きなんです。だから、傍にいてもいいですか?」 「クスッ。お前が暴走するたびに俺が全力で止めてやるよ。だから、安心して俺の傍にいろ」 「……はいっ」 藤井蜜羽。 晴れて大好きな 主任の彼女になることができました。 .
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