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「前から可愛いなって思ってたんだよね、お前のこと」
「か、かわ」
主任から
サラッと言われた
可愛いって言葉に
私の顔はさらに熱を帯び赤みを増していく。
「あれ、でもお前彼氏いただろ?」
「……別れました。」
「ふぅん。じゃあお前、今、フリーなんだ」
私が
別れたと言った瞬間
心なしか嬉しそうに
笑みを浮かべた主任にムッとして
屋上を出ようとすれば腕を掴まれ阻止された。
「じゃあ、我慢しなくていいってこと?」
「はい?」
メガネを
外した主任は
ポケットへとしまいながら
私との距離を一歩、また一歩と縮め
掴まれたままの腕から伝わる
主任の熱が私の胸の鼓動を一気に高鳴らせた。
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