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「お疲れ様でした。お先に失礼します」
練習を終えた海と大樹は更衣室から
出て来た。
「な~、海、久しぶりに練習早終わりだろ?
これからどうする?」
大樹が海に尋ねた。
「俺? 今からコインランドリーかな」
「コインランドリー?」
「うん、洗濯物溜まっててさ」
「うそ、マジで?」
「ほら、俺、大樹と違ってスポーツ推薦
じゃないだろ? だから部の寮には入れなかった
から、まぁ、幸い手頃な下宿に入れたから
いいんだけどさ、洗濯機いつも争奪戦なんだよ。
だから、大型洗濯機でまとめて洗濯」
「そうか……本来ならスポーツ推薦は俺より
遥かに成績がよかった海のはずだったのにな」
「そんなことないさ。そのかわり俺は
学業推薦だから、もし万が一故障したとしても
大丈夫……」
「故障? 縁起でもねえこと言うなよ」
「ははは、ごめん! じゃあな」
「ああ」
海は大樹にそう告げると、
近くのコインランドリーに向かった。
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