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第1話
「なぁ、まだアレ探してんの?」
「うん…どうしても見つけたくって」
いい匂いをさせ、ラーメンを食べながら聞いてきたのは大学の友人だ。
前に1度彼にノートを貸してからというもの、なぜか懐かれてしまい、それ以来毎日学食を共にする程の仲になった。
「もう探し出してどれくらい経つっけ?」
「1ヶ月くらい…?」
「流石にもう見つからないんじゃね?」
僕だって確かにそう思ってはいる。思ってはいるけど諦められないんだ。どうしても、大切なものだから。
「うーん探しものなぁ…あっ、そういえば喫茶Rollinって知ってる?」
「喫茶Rollin?知らないけど…」
「なんか、裏メニュー?的なやつで探し物とかなんとかやってくれるって噂聞いたことあんだよなー」
裏メニュー…だいぶ怪しいし本当かどうかも分からないけれど、もう1ヶ月だ。
「1回行ってみようかな喫茶Rollinへ」
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