AIによる自動音声コメディ

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
ここからは、AIによる自動音声でコメディをお届けします。 ふん、NHKみてえだな。 だいたいあのAI自動音声は、無機質で好かん。 いかにも機械で合成した声だ。 まあな。 しかしニュースだから、あんまり感情豊かに読まれてもな。 するってえと何かい? 機械でも感情豊かに読もうと思えば読める、ってことかい? 面白えじゃないか、読んでもらおうじゃねえか。 オメエは機械機械って言うが、AIはな、機械というより「人造人間」みてえなもんだ。 なに!人造人間だと!? 笑わせるな、トメに気を遣いながらひっそりと暮らす俺の悲哀、人造人間に分かるはずあるめえ。 トメ? いまトメって言ったか? オメエ、もしかして「クマ」か? おう、俺はクマだ。 そういうテメエは誰だ!? ハチだ、あたりめえだろハチだ。 オメエがハチだと!? ならその無機質なしゃべり方はどうした? さっきから「棒読み」だあな。 あ、ああ、、 俺のセリフ、AIによる自動音声だからな。 ちぇ、どいつもこいつもAIだの自動音声だの、バカのひとつ覚えかよ。 クマ、オメエもAIによる自動音声にしてみろ。そういう汚い言葉遣いは無くなるぜ。 うるせえ、ほっときやがれ。 江戸っ子の「啖呵」てのはな、汚ねえくれえがちょうどいいのよ。 おわり。てんだぁ。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!