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ここからは、AIによる自動音声でコメディをお届けします。
ふん、NHKみてえだな。
だいたいあのAI自動音声は、無機質で好かん。
いかにも機械で合成した声だ。
まあな。
しかしニュースだから、あんまり感情豊かに読まれてもな。
するってえと何かい?
機械でも感情豊かに読もうと思えば読める、ってことかい?
面白えじゃないか、読んでもらおうじゃねえか。
オメエは機械機械って言うが、AIはな、機械というより「人造人間」みてえなもんだ。
なに!人造人間だと!?
笑わせるな、トメに気を遣いながらひっそりと暮らす俺の悲哀、人造人間に分かるはずあるめえ。
トメ?
いまトメって言ったか?
オメエ、もしかして「クマ」か?
おう、俺はクマだ。
そういうテメエは誰だ!?
ハチだ、あたりめえだろハチだ。
オメエがハチだと!?
ならその無機質なしゃべり方はどうした?
さっきから「棒読み」だあな。
あ、ああ、、
俺のセリフ、AIによる自動音声だからな。
ちぇ、どいつもこいつもAIだの自動音声だの、バカのひとつ覚えかよ。
クマ、オメエもAIによる自動音声にしてみろ。そういう汚い言葉遣いは無くなるぜ。
うるせえ、ほっときやがれ。
江戸っ子の「啖呵」てのはな、汚ねえくれえがちょうどいいのよ。
おわり。てんだぁ。
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