八作村にて

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「飴玉なんて、こうしてやるーっ!」 僕は念動力で一定位置に降る飴玉を動かして、公園の端に山盛りにした。 「なにするのよ馬鹿幽霊!」 伊崎さんの言葉には、さすがにグサリときた。 「伊崎さん、優しい人だと思ってたのに!」 僕は飴玉を一個だけ伊崎さんの頭にコツンと当てた。 「ちょっと、邪魔しないで! これを逃したら明日になっちゃう!」 「だったら邪魔するに決まってるでしょ、落合さん、逃げますよ!」 僕は落合さんの両脇を抱えて持ち上げて飛んだ。 「え?ちょっ、中野くん、こんなことできるの?うわわわっ!」 霊感の無い村長の村正さんは、急に宙に浮かんで移動する落合さんに 叫びまくった。
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