1人が本棚に入れています
本棚に追加
「飴玉なんて、こうしてやるーっ!」
僕は念動力で一定位置に降る飴玉を動かして、公園の端に山盛りにした。
「なにするのよ馬鹿幽霊!」
伊崎さんの言葉には、さすがにグサリときた。
「伊崎さん、優しい人だと思ってたのに!」
僕は飴玉を一個だけ伊崎さんの頭にコツンと当てた。
「ちょっと、邪魔しないで!
これを逃したら明日になっちゃう!」
「だったら邪魔するに決まってるでしょ、落合さん、逃げますよ!」
僕は落合さんの両脇を抱えて持ち上げて飛んだ。
「え?ちょっ、中野くん、こんなことできるの?うわわわっ!」
霊感の無い村長の村正さんは、急に宙に浮かんで移動する落合さんに
叫びまくった。
最初のコメントを投稿しよう!