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「早いっ!ジュース飲ませて!」
具体的な望みを落合さんが頼んできた。
「どうぞ」
溜め息を吐きながら伊崎さんが促した。
それでも落合さんは警戒して、伊崎さんから目を離さずに自販機に
小銭を入れてボタンを押して、出てきたジュースを拾って手にした。
そして缶を開けてグイグイいった。
「ぷはーっ!うめえぇっ!
あー、人間以外と対峙すんの疲れるーっ!」
「えー、助けたのに、その言い方はどうなんですか落合さん」
「中野くんのことじゃないよ、伊崎さんだよ」
「えっ?あぁ、そういえば言ってましたよね。
こんなに早く追いついて来れたののは、確かに尋常じゃないですよね」
「いやいや、探偵事務所に来たときから、わかってたよ」
そこには、僕だけじゃなく伊崎さんも驚いていた。
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