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「すみません。のんびりと出前を頼んでました」
落合さんの好物のチャーハンだった。
伊崎さんが吹き出すように笑った。
「午後の14時に昼ごはん?起きるの遅かったんですか?」
「12時に起きたんで、朝メシですわ」
「それは胃がビックリしちゃいそうですね。
でも冷めないうちに食べちゃってください」
伊崎さん、良い人すぎる。
「あ、ありがとうございます。いえ、さすがに後で食べます。
えっと、でも着替えはしたほうが......」
「そのままでも大丈夫ですよ。話しを始めませんか?」
「あぁっ、急ぎですよね、すみません!」
「確かに、すぐ解決して欲しいことですけど。
私、すごく久しぶりに笑えちゃいました。なんだか嬉しいです」
「それは大変!僕があなたの為に道化にでもなんでもなります。
さあ、落合さん、ここは任せて着替えてきてください」
「中野くんは何もしなくてもいいからっ!」
「えーっ」
「えーじゃないっ!」
伊崎さんが声を出して笑った。
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