エピローグ

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エピローグ

 大きなターミナル駅は、行き交う人々で賑わったいた。  女子高生の集団が楽しそうに笑いながら、とあるイベントスペースの横を通り過ぎようとした時、一人が足を止める。  そこには、絵がかかっていた。  満月の夜、花が咲き誇る花園で二人の女の人が踊っている。そんな絵だ。  その二人が実に楽しそうで、見ているこちらも楽しい気分になる…そんな絵だった。  付いているプレートには、  大賞 「月に歌えば」  そう記されている。そして作者名は……。  女子高生は、それを見て、にこっと笑う。  友達が、立ち止まった彼女を振り返った。  「どしたー?」  「ん?今行くー!」  彼女はもう一度その絵を見ると、友達の所へと走って行く。  リュックに付いた、満月とウサギのキーホルダーが、カチャカチャ…っと軽い音を立てた…。
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