女生徒カナ

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女生徒カナ

あれから2週間学校をサボっている。 クソ沢井に話してから学校にはもう味方がいないとわかった。 部活やクラスの友達は関わると矛先が自分に向くのでみんな一気に冷たくなった。唯一の味方の優香は学校に行っている。優香よりあたしのほうがあたりがつよかったし離れていたら優香には危害が及ばないことに気ずいた。 どうやら最初からあたしが標的のようだ。心当たりはあった。 元々小学校でアタシと優香とマナカの3人でグループだった。 中学に入ってからマナカがヤンキー達と遊ぶようになって ある日知り合いの知り合いが妊娠したから中絶費用をカンパしているからあたし達もいくらか出してと言ってきた。 それをあたし達は突っぱねた。 それ以降あたし達はいじめの対象になった。あたしが特にひどい扱いをされているには別の理由があった。 マナカは優香が好きだった。 でも途中からグループに加入したあたしが嫌だったのだろうマナカはふたりを引き離したかった マナカはどんな手をつかってもまた優香を取り戻したい あたしにはそうおもえた サボっている2週間毎日担任の沢井から電話がなった。母親は働いていたから昼間はいない。だから電話は鳴り続けるが誰も出ない。 留守番に沢井から伝言が入っていた 風邪ひいたのか?そうなんだな?理由はそれでクラスにも言ってるからな。 早く出てこいよ。 みんなに迷惑かけるなよ。 沢井死ねと思った。 2週間過ぎた日の夜、親がいる時間に沢井が家に来た。 娘さん体調いかがですか? 母親はキョトンとしている。 娘がしばらく無断欠席しているのを知らなかった。 理由を聞かれたが言いたくなかった。 何かに負けたくなかった。 イジメのグループか誰もかれも見て見ぬふりのクラスや他のクラスや学校のみんなかいまや蚊帳の外の優香か、とにかく負けたくなかった。 沢井が、君は反省文を書きなさい 君は色んな人に迷惑をかけてるんだよ。 と言った 悔しくてたまらなかった。 自分可愛さに加害者を庇い被害者に反省をしろと言う。なんて教師か。 何かがあたしの中で吹っ切れた音がした。 冷静にあたしは謝り 「わたしの身勝手でみんなに迷惑をかけて学校行かなくてすみませんでした。」 という内容のレポートを用紙に3枚書いて次の日学校に行って出した。 中2の夏だった。
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